液体窒素を使うコンジローマ治療 | コンジローマにかかってしまったら

HOME » コンジローマにかかったら » 液体窒素を使うコンジローマ治療

液体窒素を使うコンジローマ治療

液体窒素を使って、コンジローマを凍結させる方法があります。
綿棒に液体窒素を染み込ませてイボに直接押し付けます。
すると、イボが凍結して組織が破壊されて除去されます。
コンジローマの増殖があまり進んでいない場合に有効です。
綿棒でイボを押し付けるので広範囲になると作業性も効果も悪くなります。

コンジローマのイボ除去に使う液体窒素は、−196℃まで冷却されています。
この液体を綿棒などにしみこませて、イボに何度か押し当てます。
押し当てられた部分では皮膚が凍結して組織が壊死してしまいます。
凍傷と同じ現象です。
この治療では、凍傷を起こしたイボが取れると同時に、その下の皮膚組織が刺激され新しい皮膚の再生に働きます。
凍傷を起こすので、多かれ少なかれ痛みを伴います。
痛みの程度はイボの大きさや深さ、個人の感じ方で多少の差はあります。
人によっては、ひどく痛む場合もありますが麻酔をするほどではありません。
多くの場合は痛み止めを処方されます。

治療時間は5分程度です。
イボの数が少なかったり、範囲が狭かったりすると、もっと短時間で終わります。
治療後の生活にも特に注意はいりません。
薬剤治療ではないので、入浴しても構いません。
ただし、患部を刺激しないように注意が必要です。

施術後1~2日ぐらいは水ぶくれになります。
多少の痛みも残ることが多いようです。
痛みの程度に応じて処方された痛み止めを服用します。
数日後には、かさぶたができたりチマメができたりしますが、触らないように気を付けます。
かさぶたが張ると痒みが出ることもあるので、無意識に引っ掻いて傷を作らないように気をつけましょう。
10日前後経つとかさぶたが剥がれ落ち、新しい皮膚が再生し始めます。

施術当初、イボができていなくてもウィルスが残っている場所から新たなイボができてくることもあります。
そういった場合にも、根気よく凍結してイボを除去していくとやがてはイボができなくなります。
イボを除去した後は、皮膚はまだ弱い状態です。
この状態で刺激が加われば、傷になったり炎症を起こしたりする可能性もあります。
多くの場合、この段階で軟膏を処方されます。
軟膏を塗ることで傷の治りが早くなります。

完全に傷が治るまでには、赤い傷跡のようなものが残ることもあります。
刺激しないようにすればやがてはきれいに治ります。
完全に、傷跡が目立たなくなるのにかかる日数は個人差があります。
イボが小さいうちに治療を始めたほうが、治療回数も少なく傷跡の治り方も早くなります。