尖圭コンジローマの薬による治療の費用は？

尖圭コンジローマの治療は、薬による治療と外科的な治療法の2つに大きく分けられるので、症状などを考慮して医師と相談をして治療法を選択する必要があります。

薬による治療として世界的に用いられているのがべセルナクリームといった塗り薬で、このクリームを塗った場所にウイルスに対する免疫が少しずつできて、結果としてウイルスを追い出し治すのです。

ただ、イボが消えたとしてもウイルスが残留していることもあるので、平均的には8週間程度以上は薬を塗り続ける必要があります。

また定められた時間に塗るなど塗り方が多少変わっているので、最小限に副作用を抑えて速やかに治療するためにも医師の指示に従い使用することが大事です。

それから腟の内部などは薬が塗れないので、どうしても外科的治療をすることになります。

外科的な治療法としては、液体窒素により凍らせて取り除く冷凍療法、電気メスでイボを焼く電気焼灼、レーザー光線でイボを取り除く方法、専用の器具で切除する外科的切除などがあるのです。

ただし、これらの治療中や治療後に多少痛みが出たり、傷痕が残ったりする場合があるので、最適な治療方法を担当医と相談して決めましょう。

それから尖圭コンジローマは、薬や外科的な治療で見えているイボを取り除いても、ウイルスが残留している可能性があるため、再発を繰り返して治療が長引く場合があるのです。

このように再発を繰り返すことが多い病気なので費用も気になるでしょうが、根気よく通院を続けることが大切と言えます。

症状や治療法によって尖圭コンジローマの治療にかかる費用は、目安としては数千円から数万円の範囲と大きく異なります。

また尖圭コンジローマなどの性病の治療は、精密な検査方法や一流の治療薬を使用することが多いため、かぜなどの診療と比較して費用は高めになるのです。

しかし性病の診察・治療でも健康保険が使えるので、費用負担を軽減するためにも積極的に健康保険を使うことをおすすめします。

費用を気にして治療のタイミングを逃すと、不妊症など一生後悔する結果になる可能性もあるので、健康保険を使って十分な検査治療をすることが大事です。

ちなみに、薬による治療に用いられる薬のベセルナクリームは、1日1回で週3回塗るとして1週間約1340円程度の費用で、原則として薬を使用できる期間は16週間までとなっています。

また、外科的な治療は方法により異なりますが、男性なら約3390円程度で、女性は約7020円程度なので、費用はどの程度かを確認して治療法を選ぶと良いです。