HPVによるコンジローマの潜伏期間 | コンジローマにかかってしまったら

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HPVによるコンジローマの潜伏期間

感染から発症までどれくらい?

コンジローマを引き起こすのは一部の型のHPVとなります。
HPVとはヒトパピローマウイルスのことで、100種類以上の型があるウイルスになっています。
どの型に感染するかによって症状も変わるのですが、コンジローマを引き起こすのは6型、11型などとなります。
このHPVに感染するとイボができたりするのですが、感染したらすぐにイボができるわけではありません。
一定の潜伏期間を過ぎてからコンジローマの症状が現れ始めます。
その期間はどれくらいかというと、早くて3週間ほど、時間がかかるときは半年近く経ってから症状が現れる場合もあります。
平均的な潜伏期間は3か月ほどとなっていますが、実際の潜伏期間は個人差も大きいため、感染の機会があった方は経過に十分に注意しておくといいでしょう。

潜伏期間が長いことによる注意点

コンジローマを引き起こすHPVは性行為等で感染します。
もしこの症状が現れたらどこかでうつされた可能性があるのですが、それがいつなのかは気になることも多いですよね。
しかしこのHPVは少なくとも感染してすぐに症状が出ることは少ないため、いつ、どこで感染したのか特定が難しい場合があります。
何件かの心当たりがある場合、その中のどこでうつされたのか、特定はほぼ不可能となる場合もあります。

また、潜伏期間が長いため、HPVの感染に気付かずに性行為などをしてしまい、パートナーにうつしている可能性もあります。
どの時点で感染していたのか特定が難しいため、パートナーに本当にうつしているか判断も難しいのですが、何度か性行為等をしていた場合、パートナーにまだ症状が現れていなくてもうつしている可能性もあります。

コンジローマは他の性病と違って検査が必要ないため、性器周りにイボができるなど症状が現れるまで診断が難しいのですが、もし自分に症状が現れた場合、パートナーにもその可能性があることは伝えておくといいでしょう。
また、パートナーもHPVに感染しており、潜伏期間に今あたっている可能性もあるため、たとえ自分のコンジローマの治療が一段落しており、パートナーに症状がなかったとしても、しばらくは性行為等を控えることが大事です。

確実な治療のために

長い潜伏期間等も考慮しつつ、パートナーとお互いにHPVを感染させあうといった事態を避けるため、もしコンジローマの症状が現れたら病院でしっかり治療をしてください。
そしてただ治療を受けるだけでなく、どの時点からパートナーとの性行為等をしてもいいのか、主治医とよく相談し、指定された期間を過ぎてから性行為等を再開するといいでしょう。