コンジローマの塗り薬 | コンジローマにかかってしまったら

HOME » コンジローマにかかったら » コンジローマの塗り薬

コンジローマの塗り薬

コンジローマにはさまざまな治療法がありますが、いずれの治療法によっても比較的再発率の高い性病です。
コンジローマの治療法の中で、一つだけ、再発率を低くする効果が認められているのが塗り薬による治療です。
コンジローマの治療に使われる塗り薬は、商品名をベセルナクリームといいます。
物質名はイミキモド(imiquimod)です。
日本では、2007年12月に保険適用の尖圭コンジローマ治療薬として発売されました。
1997年にアメリカで承認されて以来世界中で広く使用されています。

ベセルナクリームは、コンジローマのイボに塗るとイボを治療してくれます。
それと同時に、インターフェロン等のサイトカインを誘導して、皮膚自身の免疫力を高くする働きがあります。
そのため、ベセルナクリームを正しく使用してコンジローマの治療をすると、再発率が非常に低くなることが確認されています。

このクリームは使用方法が細かく決められています。
用法を守らなかった場合には重度の皮膚障害を起こす可能性もあります。
塗布回数は週3回と決められています。
就寝前に塗って、その後6時間から10時間後に石鹸で洗い流します。
夜塗って、朝起きたら洗い流す感覚です。
毎日塗って使用回数を増やしたり、塗りっぱなしにして塗布時間を延ばしても効果は上がりません。
むしろ、重度の皮膚障害を起こすリスクが高まってしまいます。
実際に、海外で皮膚障害を起こしたという報告があります。

また塗る場所は、肛門の周囲や性器の周囲です。
肛門内や膣内などに塗ると炎症を起こしたりしてトラブルの原因になります。
また、薄く塗ってすり込みます。
厚塗りは厳禁です。
ベセルナクリームを塗った個所をテープやばんそうこうで覆ってもいけません。

コンジローマが悪化していて、イボが大きく広範囲な場合には効果があがりにくいこともあります。
16週間、(週3回、合計48回)使用して効果があがらない場合には、使用を中止して他の治療法に切り替えます。
ベセルナクリームを使用した後は必ず手指を石鹸で洗います。
ベセルナクリームが付いた手、その手で触れた顔などが光に当たった場合、光線過敏性反応が起きる可能性が考えられます。

ベセルナクリームの主な副作用としては、赤い斑点ができたり、腫れ、ただれ、湿疹、痛みなどが報告されています。
これらの症状が出た場合には、迅速に医師に相談をしましょう。
場合によっては他の治療法を選択しなければならないこともあります。

最近はベセルナクリームのジェネリック品が通信販売で買えるようになりました。
この場合も、用法や用量をしっかり守らなくてはなりません。
異常を感じた場合には、迅速に医師に相談しましょう。