尖圭コンジローマの治療方法は? | コンジローマにかかってしまったら

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尖圭コンジローマの治療方法は?

性感染症の尖圭コンジローマとは?

皮膚や粘膜の上皮に感染するウイルスのヒトパピローマウイルスを病原体とする性感染症の一つが尖圭コンジローマです。
ヒトパピローマウイルスは、子宮頸がんの原因となるものを含めて約100種類以上のタイプが発見されていて、尖圭コンジローマは6・11型のローリスクのものでより発症します。
主な感染経路は性交渉などによる接触感染で、約3週から8ヶ月程度で発症するのです。
外陰部・会陰部・肛門周囲にカリフラワー状のいぼが認められるのが主な症状で、掻痒感を伴うこともあります。
診断は基本的に肉眼により実施されて、組織診によって確定診断が行われるのです。

先に触れたように子宮頸がんの発症に関与するヒトパピローマウイルスのタイプはハイリスクで、尖圭コンジローマに関与するものとは異なります。
ただ子宮頸がんのリスクも伴うため、尖圭コンジローマの検査と共に子宮頸がん検査も一緒に実施するのが望ましいです。
それから、新生児に産道感染してしまうと喉頭乳頭腫を発症する可能性が考えられるので、分娩方法の検討には注意が必要になります。

尖圭コンジローマの治療方法は?

尖圭コンジローマの治療方法は、薬による治療方法と外科的な治療方法の2つに大きく分かれているので、イボの場所や症状を考慮して医師と相談して治療方法を決めると良いです。
その為にも、日本性感染症学会発行の性感染症診断・治療ガイドラインで、ファーストラインとして分類される治療方法を含め、健康保険が適応される治療方法を知っておくと役立ちます。

尖圭コンジローマの薬による治療方法は、世界75以上の国と地域で用いられているベセルナクリームという塗り薬による治療方法です。
日本でも2007年12月に健康保険が適用される薬として発売されて、病院で処方してもらうことでイボに自分で直接塗って治療することができます。
ただ、塗布後に紅斑・びらん・表皮剥離・浮腫・疼痛・湿疹などの副作用が見られる場合があると報告されているのです。
外科的な治療方法は、いずれも外来で実施される小手術、または日帰り入院手術として実施されます。
具体的には、イボを液体窒素で何回か凍らせて取り除く凍結療法、イボ周囲に麻酔をして電気メスにより焼く電気焼灼、イボ周囲に麻酔をしてレーザー光線で取り除く炭酸ガスレーザー蒸散などです。
またイボ周囲に麻酔をして専用の器具で切除する外科的切除というのもありますが、こうした外科的な治療方法は痛みを伴ったり、傷跡が残ったりする可能性があります。