コンジローマの感染経路 | コンジローマにかかってしまったら

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コンジローマの感染経路

コンジローマが性病の一種で性行為が主な感染経路だということはよく知られています。
コンジローマに感染している人と性行為をすると、60~70%の高確率で感染するといわれています。
コンジローマは、粘膜部に接触することで感染する伝染病です。
性行為は性器の粘膜部が触れ合うので最も感染率が高い感染経路です。
しかしそれ以外にも、性器に接触すると感染する率が高まります。

性行為に最もよく似て、性器と粘膜部分の接触の機会が高まるのがアナルセックスです。
また、同じように性器と粘膜が触れ合うのがオーラルセックスです。
どちらも、粘膜の多い器官なので感染の可能性は性行為と同じぐらいです。
口の中は、粘膜で構成されているためコンジローマが感染し、口の中やのどなどにコンジローマ特有のイボができます。
残念なことに、口腔内にコンジローマのイボがある人とキスした場合、相手の人の口の中に小さな傷があればその傷口から感染する可能性もあります。
基本的にコンジローマは皮膚には感染しません。
ところが、コンジローマに感染している人の性器に触った場合、手に傷があるとそこから感染する可能性はあります。

また、性的な行為以外にもコンジローマの感染経路はあります。
例えば銭湯や温泉の浴室にある椅子です。
他人の性器が触れた場所に自分の性器を密着させることになります。
必ず座る前に洗いましょう。
同じように、トイレの温水洗浄機のシャワーにもコンジローマ感染の可能性があります。
お尻や性器の部分があれていたり小さな傷があったりすると感染のリスクが高くなります。
このようなことは、実は家庭内の浴室やトイレにも言えます。
家庭内の場合には使いまわしのバスタオルなどもコンジローマの感染経路になってしまうことがあります。
この場合には、幼児や高齢者など、抵抗力の弱い人が感染リスクが高まってしまいます。

特に、気を付けたいのが妊婦の感染です。
妊娠中にコンジローマを発症した場合には、出産のときに新生児に感染するリスクが非常に高くなります。
必ず出産までに治療を完了させなければなりません。
妊娠の可能性がある場合には、ご本人もパートナーも自覚症状がなくても検査を受けることをおすすめします。

コンジローマの厄介なところは自覚症状がないということです。
感染していながら、自覚症状がない場合には、パートナーや家人にうつしてはいけないという考えがないまま行動してしまいます。
性行為とは全く無関係に感染してしまうこともあるのです。