コンジローマ感染の原因
コンジローマは性病の一種です。
原因になる菌はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスです。
HPVは100種類以上あり、良性のものの一つがコンジローマです。
悪性のものでは子宮頸がんの原因菌になるものがあります。
▼ 目次
コンジローマの感染経路は
感染原因となる経路の主なものは性行為です。
そのため、コンジローマ患者は性的な活動が活発になる20代〜30代の男女が多くなります。
コンジローマの感染率は非常に高く、60〜70%に上るといわれています。
感染しても必ず発症するわけではありません。そのため、感染していることに気づいていない人はたくさんいます。
また、性的な部分のスキンシップ、があります。
感染経路に関しては、性行為以外にも、性的なスキンシップ、間接的な接触による感染、母子感染などが確認されています。
「オーラルセックスなら感染しない。」「アナルセックスなら感染しない。」という勘違いが感染を広げる大きな原因になっています。
口腔内の粘膜部分やのどにコンジローマのイボができることもあります。
口腔内を経由して性器でも発症します。
一般的な性行為での感染と同じく性器にコンジローマ独特のイボができるようになります。
また、間接的な接触も感染につながります。
コンジローマに感染している人の性器を触った手で自分の性器や口腔を触れば、感染の可能性は十分にあり得ます。
その他にも、銭湯や温泉での感染も考えられます。
浴室の椅子は要注意です。
また、ウオシュレットのシャワーも感染源になりかねません。
一般的には、器物を経由した場合には、感染率は大幅に下がります。
しかし、傷があったりするとその部分から感染してしまうのです。
この場合には、多くはありませんが高齢者や子供も感染する可能性があります。
家族であっても浴室の椅子などは、腰掛ける前によく洗い、バスタオルなどの使いまわしは避けなければなりません。
母子感染も考えられます。
コンジローマに感染している母親が出産した場合には、新生児が感染している可能性は十分にあります。
妊娠の可能性がある場合には、女性もパートナーもコンジローマの検査を受けておいた方が賢明です。
もし、妊婦にコンジローマが確認された場合には、出産までに治療を終わらなければなりません。
幼児の場合には、両親や医療従事者との接触で感染することもあります。
入浴やオムツ替えの際などの手洗いはとても重要です。
コンジローマは潜伏期間が長い
コンジローマが、厄介なところは、潜伏期間が長いところです。
1か月から8カ月にもなるので、性的なパートナーが複数になると、感染源のパートナーを特定するのがとても困難なのです。
8カ月ともなると、特に性的な交際が活発でない人でも、パートナーが複数になることは普通に考えられます。
コンジローマを発症すると、先のとがったイボができます。
しかし、痒みや痛みがない場合の方が多いので発症時には気づかない人が多いのです。
性器は自分の目の届かない部分もあります。
女性の場合、膣内のコンジローマには気づきようもないのです。
おりもの色などに十分注意を払う必要があります。
コンジローマかな?と感じた場合には、すぐに医療機関で診察を受けましょう。
痛くもかゆくもないのをいいことに放置すると、イボはどんどん増えて拡大します。
イボが増えてはっきりコンジローマとわかる頃には、発症から相当の時間がたっていると考えられます。
コンジローマが広がり拡大すると、カリフラワーのようにイボが大きくなります。
コンジローマの治療は
コンジローマは、軽症の場合には、軟膏などの塗布薬で治療しますが、重症になると、切除術、CO2 レーザー蒸散法、電気メスによる焼灼法、液体窒素による凍結法等の方法をとります。
ひどくなればなるほど、治療にかかる時間も長くなり費用も高くなります。
コンジローマを放置することのリスクは、治療の困難さだけではありません。
コンジローマの原因菌であるHVPウィルスは子宮頸がんの原因菌でもあります。
確かに、コンジローマと子宮頸がんの原因菌は同じHVPでも種類が違います。
ただ、感染するときには複合的に感染することは十分考えられます。
もし、運悪く子宮頸がんタイプのウィルスに感染していた場合でも、早期に検査を受ければ、それだけ子宮頸がんの発症リスクを避けることができます。
感染率が高くて潜伏期間が長い、しかも自覚症状がないとなれば予防はとても難しいのです。
実際、感染の自覚がないのですから、パートナーにうつしてしまっても気づきません。
コンジローマは誰がかかってもおかしくない性病です。
パートナーがコンジローマを発症しても、一概に、浮気だと責めるわけにもいかないのです。
自覚症状がない以上、感染元が自分だという可能性も十分にありえるからです。
もし、パートナーがコンジローマにかかっているのではないかと感じたら、二人で検査を受けることをおすすめします。
出来ることなら、同居の家族全員が検査を受けたほうが合理的です。
泌尿器科併設の新宿の皮膚科にかかるなら